誰でもわかるハウリング除去方法

  • 2016年06月11日
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誰でもわかるハウリング除去方法


音響システムを利用したことがある人なら、だれでも経験したことのあるハウリング。ハウリングとは、簡単に説明すると、キーンッってスピーカーから耳をつんざくあの高音のことです。ハウリングが起きて困ったと思ったことありますよね?
あれは、マイクとスピーカーがある周波数のところで共鳴し合ってしまい、起こる現象です。
さてそれでは、そのハウリングをどう除去するかってことです。一番簡単な方法を以下にまとめます。

・マイクとスピーカーを向き合わせない

・ヴォリュームを下げる

この2点に限ります。
しかしながら、そうもいかないのが現場です。それではそれ以外ではどうやってハウリングを避けるかをご説明いたします。
まずは、接続されているミキサーやアンプにイコライザーがついているかどうかです。理想はMID(中音域)がパラメトリックイコライザー(以下パライコ)であることです。決まった周波数を調整できるグラフィックイコライザー(たくさんの棒状のつまみがあるやつで、カーオーディオやホームオーディオにもよく使われています)に対して、パライコとは、決まった周波数(Frq)、帯域幅(Qやカーブともいう)、減衰幅(GAIN)を細かく調整できるイコライザーです。
まずはマイクが入力されているインプットのフェーダー(音量つまみ)を0(ゼロ)の位置まで上げます。そのうえで、ミキサーなどでは一番上にあるGAIN(ヘッドアンプやHAとも言います)をハウリングしだすギリギリのところまで上げます。ハウリングしだしたところで、パライコの帯域幅(Q)のつまみを一番左(ピンポイントに調整できる状態)にして、GAINも最小(-)にしてください。その次に、ハウリングが消える周波数を周波数つまみ(Frq)で探してください。どこかでハウリングが消えるポイントがあります。消えるところが見つかったら、GAINつまみを少しずつ戻してハウリングが消えるギリギリのところを見つけてください。これで終了です。しかしながら、この調整にも問題があります。ハウリングには、1ポイントだけではなく、ハウリングポイントが2ポイント以上ある場合があります。その場合は上記に記述したパライコのMID域に2ポイント調整できるミキサーが必要です。しかし、マイクを使用される方の中には、思った以上に声の小さい方やマイクを離して使用される方もいらっしゃいます。音響拡声は元音が大きければ大きくできますが、小さい音の拡声には限界があります。何よりマイクは口元に近く大きな声を出してもらうのが一番です。

私ども音響のプロは、ハウリングポイントを素早く探しだし、入力段よりも出力系にイコライザ処理をして、さらにインプットにも原音を損なわない程度で調整をかけます。それでも厳しいウィスパーヴォイスの方もいらっしゃいますが。。。
ヴォーカルの方などはハウリングを起こさないためにも、これからの音響業界の流れ的にもインイヤーモニターが一番理想です。イヤモニは直接耳にイヤホンを装着するので、ハウリングしづらいうえに、スピーカーとは違い、動いても聴覚上バランスが来ることがありません。ただし、両耳に装着した場合、客席の声などが聴きづらくなりますので、多少のなれも必要ですし、イヤモニには汎用品もありますが、理想はご自身の耳型(耳鼻科でとってくれます)を取ってオリジナルのイヤモニを作る必要があります。また、イヤモニは耳に直接装着する特性上、調整には慣れが必要です。素人の操作は危険です。片耳装着の場合も音量を上げすぎてしまい、難聴になる恐れもあります。イヤモニはより良い音を求めると非常に高価であるのも欠点です。是非、悩んだときにはまずは弊社にご相談くださいませ。業務のご依頼だけではなく音響のことなら何なりとご相談にのります。ご相談は無料ですので(*^。^*)


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